6×8=48は正解でも8×6=48は間違い…について考えた

6×8=48は正解でも8×6=48は間違い…今の小学校、記述順にこだわり

初見の感想は「どうでもいいwww」なんだけど、昔よく算数教えてた頃を思い出してちょっと考えさせられた。

順番にこだわる理由はこんなカンジ?

  • 本質的には 6(本/人) × 8(人) = 8(人) × 6(本/人) = 48(本)
  • でもまだ交換法則も習ってないし(本/人)みたいな単位や単位変化も習ってないので、6(本ずつ) × 8 = 48(本)という教え方をしている
  • ベースになっている単位が何かを意識させるために、順番は厳密にしている
  • このあと習う割り算では特にベースの単位を頭に持ってくる必要があるので、順番を意識する習慣をつけさせる

前提知識の無い子供にstep by stepで教えていく必要がある場面での考えとして理解できる部分はあるけど、僕は反対。

  1. 子供に納得できるように説明できるの?この事情をわかるように説明するのは交換法則の説明より難しいと思う。不正解としてバツを付けるのはインパクト大きい。ましてや理由が理解できない場合は無駄に苦手意識を植えつけたり学習意欲を削いじゃったりしかねないよ!
  2. スコープを絞って教えるためにスコープ外を不正解扱いにしちゃうのは、自由な発想や応用力を制限してしまう結果になると思う。

掛け算なんて「くりかえし」くらいのイメージでふわっとつかんでた方が応用きくと思うんだよね。別に「8人に1本ずつ配るのを6回繰り返す」のをイメージしてもいい。ていうかそう文章題に書かれても対応できてほしい。

文章題になると極端に点数が下がる子もいたけど、そういう子にとって文章題は「日本語を決められたルールに従って数式に変換する作業」だったのかなと思った。だから準備してない表現が出てくると意味は分かってても固まる、と。今回の例だと「ずつ」を探す子は「一人あたり」に言い換えられるだけで手が出なくなったり。

文章題の内容をシーンとしてイメージしてから数式で表現するって、算数では当たり前のプロセスのはず。そのプロセスを身につけさせるためにも、特定の日本語表現に数式を対応付けるような教育はして欲しくないし、シーンを数式で表現する時のいろんな解釈を制限しない教え方をしてほしいなあと思う。

でもこんな些細な話でもいろんな意見あって教育ってムズカシイネ

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